北海道大学   菊池 穏香

役職 : 特任助教
名前 : 菊池 穏香
Name : Yasuka KIKUCHI
所属 : 医学研究院・死因究明教育研究センター(オートプシーイメージング部門)
研究分野 : 放射線診断学、心臓画像診断、オートプシーイメージング

研究概要

オートプシーイメージングは解剖と異なり、非侵襲的かつ客観性が高く、広く日本で受け入れられています。
ただし、その死因判明率は30%程度と高くはありません。
我が国では突然死の発症数は年間約5万人と推定されていますが、その約60%が心臓突然死で大部分は虚血性心疾患が占めています。しかし、虚血性心疾患を含む心臓突然死はオートプシーイメージングで通常撮像される単純CTでは診断困難です。心臓マッサージや特殊な装置を装着しながら造影CTを施行する試みもされていますが、手技が煩雑で侵襲性もあり、広く普及しているとはいえません。
一方、MRIはCTよりも高いコントラスト分解能を有することで組織性状に迫ることができ、非侵襲的に造影剤を使用せずに心臓突然死の死因に迫れる可能性があります。生体では心臓は常に動いているため、心電図同期や呼吸同期などMRI撮像においてのテクニックが要求され、またアーチファクト抑制も必要ですが、死後の心臓MRIでは動きの影響を受けず、生体よりも容易に、かつ高い精度で撮像が可能と考えられ、心臓の組織性状評価により適した画像が得られることが期待されます。MRIを用いた心臓突然死の非侵襲的画像診断法を確立し、その診断方法の標準化・マニュアル化を行い、どの施設においても、簡便に心臓突然死の死因究明が可能となることを目指します。
また、心臓領域のみならず、全身においてもMRIを用いたオートプシーイメージングを撮像していくことで汎用性のある研究を進めていく予定です。

令和3年4月より、NTT東日本札幌病院(医師)へ就職されました